よぺろぐ

石垣島に住む島人。 波照間島と与那国島のハーフ/ 世界一周 26ヶ国/ Litterati沖縄 元副代表/ 人魚に会える日。 宜野湾市応援代表/高橋歩 トークライブin沖縄2015・16・18学生代表/ TABIPPO 2018沖縄副代表/ 八重山ヒト大学 ポジティ部学部長

石垣島から世界一周

2020年9月1日

 

僕が世界一周をして、4年がたった。

 

もちろんあの時、4年後にコロナという感染症が世界に広がっているとは思ってもいなかった。

 

海外に行きたくても行けない今、何かをやりたいと思った時にすぐ行動することが大事だと思う。

 

世界一周を終えてゼミの担任に送ったメールです↓

 


 私は、去年の夏から冬まで(2016.8〜2016.12)ピースボートという地球一周の船旅に行くために休学していました。 

 

 横浜から出発し、南シナ海マラッカ海峡、インド洋、アデン湾、バブルマンデル海峡、紅海、スエズ運河、地中海、エーゲ海イオニア海、メッシッーナ海峡、ジブラルタル海峡ビスケー湾イギリス海峡、北海、イーサフィヨルズゥフィヨルド、ラブラドル海セントローローレンス湾、大西洋、カリブ海パナマ運河、太平洋を航行し、総全長距離28,094海里(52,030km)航海しました。

 

  この地球一周の船旅では、21ヶ国25寄港地を訪問。 下は2歳から上は90歳まで約1000人近くが乗船しており、私は沖縄県石垣島出身なので、日本の最南端からの乗船でした。


 私が乗ったきっかけは、テレビで見る広い世界を実際に自分の目で見たいと思ったからです。

大学生活の半分の2年次を終えた後に、高校時代から知っていたピースボートを利用して、1年間休学し行こうと決めてました。 また、1つ上の先輩や学校外で自分が関わっているイベントスタッフの先輩方に過去乗船者がおり、良く話を聞いていたこともきっかけです。

 船の中は一つの村のようなもので携帯の電波が通じず、携帯が使えないからこそ得られるものもたくさんありました。

  

 

『おはよう』『おやすみ』

 みんなが仲間でみんなが家族でいつも挨拶で活気溢れていました。部屋を出れば誰かに会える。 素敵な景色に目を奪われるような光景があり、人々の笑顔や優しさ触れました。 国も言葉も文化も食べ物も違うことだらけでしたが、同じ人間なんだってこと、同じ地球で生きてるということを沢山感じることが出来ました。


 私は世界一周する中でやりたいことがありました。
それは、大好きな沖縄のことを伝えること。
オリオンビールオリオンTシャツを着て世界一周すること。
大好きなカメラで各国の写真を沢山撮ること。
オーロラを自分のカメラで納めること。
各国に友達を作ること。


 他にも沢山のやりたいことがありました。 船内生活の中では、三線を持参し乗った友達と発表会で安里屋ゆんたやオジー自慢のオリオンビールなどを弾いたり、シニアの方と船内で初めたウクレレを練習し、イベント事で披露したり、船内の情報を日本の方に伝えるWEBチームに入り、日々の活動を記録したり、船全体を盛り上げるための企画チームに入り活動したりと、船内では自分を活かすために頑張りました。

 

  船に乗って、色んな人生の選択肢、色んな人の考えや価値観を知ることができて本当に前の自分よりも、物事に寛容になりました。 色んな人の意見を受け入れられるようになりました。


 今、陸ではもう見ることのできない、毎日のように見てきた海、空、朝日、夕日、日によって全く違う景色となって、どれも美しくて感動しました。船から見たオーロラは忘れられません。  たくさんの国々を訪れては、人の暖かさや大自然の景色に何度となく感動し、世界の広さを知りました。 一括りに、出会いがよかったでは片付けられないほどの、生涯を終えるまで繋がっていきたい出会いを頂いた船内生活。  勇気を振り絞って外に出てみると、溢れんばかりの素敵な世界が待っているということ。


 自分自身が沖縄で活動していることを船のみんなに伝えることも、やりたかったことの一つでもありました。
・カメラマンを集めて、沖縄の観光スポットやカフェ巡りをしたり、離島に行ってクリーン活動をしたりしていること
・沖縄のことを伝えようと同世代監督の映画を全国の映画館で上映した「人魚に会える日。」のこと
・村づくりで1500坪の土地を5年間無償で借りてワカゲノイタリ村というコミュニティを大学の先輩達と共に創り上げていることを伝えることができました。

 また、船内を一日中沖縄に染める「沖縄DAY」という企画があり、沖縄出身者で沖縄の現状、沖縄の魅力、沖縄の文化を伝えることができました。中では、基地問題のことや沖縄戦の事をみんなが関心して聞いてくれていました。 他にも、地元の人達ならではのオススメスポットを教えたり、方言、エイサーカチャーシーなどを教えることもでき、みんなに少しでも興味を持ってもらうことができました。 さらに、ピースボートの企画でギリシャアイスランドとメキシコで現地の人達にエイサーを披露することもありました。

 このように、世界一周しながら沖縄のことを伝えることができたり自分自身も勉強にもなることが沢山ありました。

 

 この貴重な経験は行った人にしか伝わらないと思いますが、生きてる中で一番の濃い日々でした。これからの生活、人生に少しでも良い体験になりました。  沖縄に住んでいたら、中々このような船旅があることを知る事が少ないと思います。船を降りてたあと、ピースボートセンターが沖縄にもあったらいいなと思いました。そして、もっと沢山の人ピースボートのことを伝えたいです。